能登上布
能登上布(のとじょうふ)は職人が手織りで作られた伝統工芸品です。およそ2000年前に崇神(すじん)天皇の皇女がこの地に滞在した際に機織りを教えたことが始まりとされています。麻特有の通気性と軽さに加え、さらりとした旗触りで、細かい絣(かすり)模様が特徴です。
特産品名 | 能登上布 (伝統工芸品) 石川県指定無形文化財 |
歴史 | 今からおよそ二千年前に、崇神天皇の皇女 が現在の中能登町能登部下に滞在した際この 地に機織を教えたのが能登上布の始まりと伝 えられています。その後、江戸時代に近江(現在の滋賀県)から技術を導入して発展し、昭和初期には麻 織物の全国一の生産高を誇りました。昭和35年には石川県の無形文化財に指 定されています。 |
特徴 | 能登上布は麻糸を用いた手織の織物で、麻独特の通気性の良さや軽さに加え、さらりとした肌触りがあります。細やかな絣(かすり)模様が特徴で、絣の種類には亀甲、十字、蚊絣(かがすり)、井桁などがあり、櫛押捺染や丸形捺染などの技法で染め分けた絣糸で、経緯の柄を合わせながら織り出し、一幅(約38~42㎝)に60か120もの絣が入り、絣が細かくなるほど仕上がった製品は高価となります。 また、男物、女物によって絣技法や色を使い分けるのも特徴です。 |
麻文化 | 原料の麻という植物がかもす自然味、色・柄のしとやかな風合い。能登上布の持つ日本伝統の《和美》を生かして薄れゆくあの頃の思いを今一度、この時代にさわやかな衣文化の風をおくりたい・・・。令和の織り人たちの夢です。能登上布の伝統という名の息吹に触れてみませんかー機音がきっとあなたの心に夢を織ります。 |
製造工程 | 原糸の糸繰りから手織の仕上げまですべて修練によって身に着けた手技で進みます。複雑な工程を経て作られた上布は、比類なき麻の芸術品となります。 |
能登上布会館について
施設名 | 能登上布会館 石川県鹿島郡中能登町能登部下134部1番地 Tel.0767-72-2233 (能登上布会館) 公式サイトはコチラ |
営業時間 | 4~9月・・・9:30〜16:00 10〜3月・・・9:30〜15:00 |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始 |
料金 | 入館見学・・・無料 体験料・・・・3,000円(70cm) |
駐車場 | 無料(カルチャーセンター飛翔の駐車場を利用) |
交通アクセス | ●JR能登部駅より徒歩10分 |
体験内容 | 手機織り体験が例年9月頃に2日間の日程で5回開催されます。 |
受入人数 | 1回の開催につき4名 (要問い合わせ) |
備考 | ●機織り体験は事前予約が必要です。 ●機織り体験者の中で希望する人には、後日に藍染めの体験を案内しています。 |